腸内環境とにんにくについて
腸内環境とにんにくについて
ニンニクに秘められた整腸作用とは?
ニンニクに秘められている整腸作用は主に便秘や下痢などを改善する効果があります。
ニンニクが腸内環境を整える原理ですが、ニンニクの主成分であるアリシンが腸内の便を排出する際に腸を伸縮させる運動を起こします。
この運動により便秘が解消されます。またニンニクは水溶性の食物繊維ですから腸内で溶け便を軟らかくしますので便秘の解消に繋がるわけです。
また、ニンニクには高い殺菌効果があり、悪玉菌を除去する働きがあり、善玉菌を増やす作用がありますので腸内の環境を整えることが出来ます。
ですがこの有効な主成分であるアリシンには困った特性があり、とり過ぎると腸内の善玉菌まで殺してしまう上に胃や腸の粘膜を傷つけるという特性があり、取りすぎた場合は下痢になってしまいますので食べすぎには注意が必要です。
また、ニンニクを生で食べるとアリシンの効果が高すぎるため下痢になりやすくなります。
アリシン自体の殺菌効果は加熱処理をした場合、少し失われることになりますが整腸作用については失われませんので加熱調理することも下痢にならないためには重要な調理方法です。
ニンニクの葉の部分についてもアリシンが豊富なのですがこちらも同様、生で食すことには向いておらず、ニンニクの茎に至っても同じ様にアリシンが豊富なのですが生で食した場合、同じ様に下痢になりますので、ニンニクの葉の部分、茎の部分は加熱調理をしましょう。
ニンニクの根っ子にいたっては毒素となる栄養素はありませんが食中毒の影響などを考えると加熱調理が必要です。
腸内環境のリセット方法
腸内環境をリセットする方法ですが、一つは断食があります。
これは決められている時間の間一切食べ物を食べずに行う方法で、インドなどの仏教が盛んな地域で取り入れられている腸内環境をリセットする方法です。
やり方としましては朝の9時以降から夜の7時以降まで一切食べ物を口にしないというだけになります。
飲み水につきましては問題なく口にして良いのですがあくまで水しか飲んではいけません。
これは衰えがある消化機能を休ませることにより消化能力と腸内の環境をリセットする方法で決められている間のみ食べ物を口にしないというわけで決められている期間の時間が過ぎれば食べ物を口にしても良いわけです。
おおよそ1ヶ月程度の期間をこの断食をして腸内環境をリセットするのですが、他の方法としては1日のみ完全に断食をするといった方法の腸内環境をリセットする方法があります。
これは丸1日の間飲み水しか飲まない方法で上記の断食との違いは期間が1日であることと、飲み水については水意外でもよく、砂糖を入れた紅茶やコーヒー、オレンジジュースなどを口にしても良いという点が異なります。
こちらも食べ過ぎや飲みすぎなどで衰えた消化機能や腸内環境をリセットする方法になります。
他にも食物繊維が豊富なニンニクやニラなどを調理した物を食べて便として排出して腸内環境を整えるといった方法がありますがこちらの場合、食物繊維を含んだ食品を食べて、便として体外に有害な菌などを排出する方法になります。
にんにくを使って腸内環境を適度に整える方法
にんにくを使って腸内環境を適度に整える方法ですが、基本はアリシンの毒素を抜くために加熱調理をします。
調理方法としては摩り下ろしたにんにくを使用する場合、加熱調理をしたニンニクを摩り下ろすのですが、加熱については電子レンジやお湯で湯がいても構いません。
摩り下ろしたニンニクでドレッシングを作りサラダにかけることでサラダの食物繊維とニンニクの殺菌作用、整腸作用がプラスされますので腸内環境を整えるにはうってつけの料理になります。
他にも調理方法はあり、ニンニクの芽や茎の部分を使用する場合ですとこちらも同様加熱調理をするのですがこちらは栄養成分としては食物繊維にあたり、ビタミンやカロテンが豊富ですので豚肉と一緒に合えたりする事でビタミンの吸収を良くし、食物繊維の効果とニンニクの主成分であるアリシンの効果で殺菌作用と整腸作用が見込まれます。
以上がニンニクを使用して腸内環境を整える方法なのですが基本は加熱調理をしたニンニクを使用することと、取りすぎには注意をすることです。
ニンニクの摂取量としましては大人の場合、加熱調理をする場合、4片位が理想の量でそれ以上だと、取りすぎになり最悪の場合人によっては下痢や嘔吐、腹痛の原因になります。
またニンニクに対してアレルギーがある場合も同様に下痢や腹痛、嘔吐、蕁麻疹などの症状が現れますので、アレルギー反応が出た場合は即刻食べるのを中止しましょう。
以上がにんにくを使用して腸内環境を適度に整える方法になりますが、過剰に摂取することだけは避けましょう。