古いニンニクは食べられるのか?

料理を美味しくするために欠かせない食材であるにんにく。なんとなく腐りにくくて長期保存ができそうなイメージがありますが、本当は一体どれくらい保存がきくか、ご存知でしょうか?

 

にんにくの賞味期限についてはいくつか見分け方のポイントがあり、意外と簡単に見分けられます。また、ちょっとした工夫で保存期間を伸ばすこともできるので、そちらも紹介していこうと思います!

 

 

 

賞味期限切れのにんにくとは?

最初のポイントは見た目です。

 

・黒っぽいカビのような色に変色している
・柑橘類のような黄色に変色している

 

このようなものはすでに腐ってしまっていて食べられませんので、勿体ないですがすぐに捨ててしまいましょう。

 

次のポイントは、ズバリ「におい」です。
「あきらかににんにくじゃないにおい」がしていた場合、これも腐っている可能性が高いので捨てるしかありません。

 

「色は特に変じゃないし、においじゃよくわからない・・・」といった場合は実際にさわって確かめてみましょう。

 

・ぶにゅぶにゅっとした柔らかい感触がある
・ねばっこい感じがる、または、糸を引いている
・中身がスカスカしている感じがする

 

もしもこういったものであれば、これもアウト!完全に腐っているといえます。
ただし、柔らかいといっても中身に芯が残っており、外側が乾燥してパサパサした感じの柔らかさであれば食べられるようです。ぶにゅぶにゅしたものは水分が残って腐っている状態ですが、パサパサしたものは乾燥しているだけなので食べられるのです。

 

保存期間をのばすには?

にんにくは「暑さに弱く寒さに強い」ため、季節にもよりますが室温だと1週間、冷凍でラップにくるみ、きちんと保存すれば1~2か月はもつそうです。
また、使っていて余ってしまったものは、スライスしてオリーブオイルに漬けるか、あるいはみじん切りにしてバターと混ぜればガーリックオイル、ガーリックバターとして手軽に保存できます。(こちらも冷凍しておけばおおよそ1か月はもつようです。)

 

 

「買ったにんにくを長期間使わずに置いていたら芽が出てきた!」とき。

 

まず、変な色やにおい、ぶにゅぶにゅしたりしてにんにく自体が腐っていないのであれば、芽がでていても食べることはできるようです。

 

そもそもにんにくの芽は、それ自体が売り物としてあるので食べることが可能ですので、じゃがいもの芽と違い毒の心配をする必要はありません。

 

ただし、にんにくに芽が出た場合は、目の部分が腐りやすくなっている場合があるため、早めに使ってしまうか、または腐っていないかをちゃんと確認する必要があります。

 

さらに調理に使う事自体は可能ですが、発芽したにんにくは芽の部分にアミノ酸などの栄養分をつかってしまっているため、にんにく自体の旨味が減ってしまっている状態です。

 

なので、食べられないことは無いのですが、にんにく本来の旨味や風味などは損なわれてしまう可能性がありますので、その点はあらかじめ注意しておいたほうがいいかもしれませんね。

 

にんにくの芽の調理法

 

では実際、にんにくの芽が出たときはどうすればよいでしょうか。

 

まずは、芽とにんにく自体に黄色や茶色に変色して腐った部分がないかなどを確認しましょう。もし腐っていたら捨ててしまった方が無難です。

 

次に、芽の部分ですが、実は一般的に販売されている「にんにくの芽」は、芽が成長して「茎」になったものなので、厳密には芽とは別物。ですので発芽したばかりの小さい芽を調理する場合には、芽自体が小さかったり硬かったりして調理には向いてないかもしれません。

 

大きくなった芽(茎)は、ビタミンCやカロテン、食物繊維といった栄養素を多く含んでいるので、炒め物などにつかって是非有効活用しましょう。

 

にんにくが緑色に変色している!?

 

黄色に変色してるにんにくは腐っているとして、緑色、あるいは青紫っぽい色に変色した場合。こちらはどうなのでしょうか?

 

にんにくには「アリイン」という成分が含まれており、これが切ったりすりおろしたりといったように刺激を受けることで「アリシン」という物質に変化します。

 

そして、これがさらに変化し、にんにくのにおいや辛味のもととなる「アルキルサルファイド化合物」というものになります。これが空気に触れることで徐々に分解されていき、それがにんにくに含まれる鉄分に反応することで、青紫っぽい色や緑色に変色する、とされてるのです。

 

これは実際に農場を営んでいる方や関係者の方にとってはわりと当たり前の話のようで、例えば鉄分多く含む畑で栽培されたために、もともと鉄分を多く含んだにんにくが収穫された場合などは、こういったことがあるようです。

 

また、発芽しているにんにくなどは酵素の働きが活性化されているため、発芽してないにんにくよりも青色や緑色に変色しやすいようです。

 

変色しても人体に影響が出たり、にんにく自体の栄養成分に変化があるわけではない為、そのまま調理につかうことはできるのですが、どうしても気になる方は、レモン汁やお酢を少量加えて酸性にすることで、色が元に戻るようです。

 

ちなみに、黄色(あるいは茶色)く変色したにんにくについてですが、厳密にいうと変色した部分が腐っているのではなく、中身の部分が腐っているサインなので、「変色したところは捨てて中身を使お~っと!」とならない様に注意しましょう!

 


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