にんにくアレルギーについて
にんにくアレルギーについて
食材の中には食べると人によってアレルギーが起きるものがありますが、にんにくも例外ではありません。
にんにくによるアレルギーの症状は、皮膚のかゆみ、腹痛、下痢、胃もたれ、咳、めまいなどさまざまです。
にんにくアレルギーの主な原因
アレルギーが起こる主要因となるのは、にんにくに含まれるアリシンという成分です。
アリシンは体内でジアリルジスルフィドというイオウ化合物に変化します。
ジアリルジスルフィドには強い殺菌作用があり、胃や腸に害をもたらす菌を退治したり消化の正常な働きを促進したりする良い成分です。
しかしその作用の強さから、殺菌作用への抵抗が体に十分に備わっていない人にとっては、悪い症状が起こる「アレルゲン」となることがあります。
またにんにくに含まれるたんぱく質もアレルゲンになる場合があります。
にんにくのたんぱく質を取り除くために免疫系の活動が通常以上に活発化することで、アレルギー症状が起こります。
にんにくのたんぱく質は、同じネギ属である玉ねぎやネギに含まれるたんぱく質と似ています。
ネギ属の野菜でアレルギーが出た経験がある人はにんにくを食べる際にも十分注意が必要です。
にんにくアレルギーの主な症状
にんにくによる代表的なアレルギー症状としては、皮膚がかゆくなったり炎症で赤く腫れたりするアレルギー性皮膚炎です。
元々アトピー性皮膚炎を患っている人や、体調不良や不規則な生活習慣などが原因で皮膚のバリア機能が低下している人は、特に起こりやすいと言われます。
またダニやハウスダストが主な原因となるアレルギー性の気管支炎を患っている人は、咳や喉の痛みといった症状が悪化することもあります。
アレルギーは人によって、また症状が起こる部位によって発現する時間が異なります。
2時間以内に現れる即時型、10時間以内に現れる遅発型などに分けられますが、異常に気づいた場合は、すぐに病院を受診しましょう。
にんにくでアレルギーが起こった場合に行くべき診療科は、アレルギー科がベストですが、症状によっては呼吸器内科や皮膚科でも問題ありません。
子どもなら小児科でもOKです。
緊急時には公的機関に確認を
にんにくに限らず、アレルギーに関して緊急性があることがしばしばあります。
そんなときに役に立つ公的機関が以下になるのでご参考ください。
お子さんの症状で判断ができない場合は子ども医療電話相談という「#8000」という番号があります。
また緊急の場合で、来院か救急か判断できない場合は「#7119」に連絡すると専門の方からの判断がもらえます。
※各都道府県によって受付時間など違うのでご注意ください。
厚生労働省:子ども医療電話相談事業(#8000)について
東京消防庁:救急相談センター