ペットに、にんにくを与えても大丈夫?
ペットに、与えても大丈夫?
ぺットを飼っている人は、「健康のために効果的な野菜を食べさせたい!」と一度は考えたことがあるのではないでしょうか。
中でも、疲労回復や免疫力向上に効果的と言われる「にんにく」を思い浮かべた人は多いでしょう。
にんにくが動物に与えられていた一例
実はにんにくは、昔から家畜を中心とした動物に与えられていた野菜の1つでもあります。
病気予防や疲労の回復のために豚や馬に与えていたと言われています。
また最近でも、青森シャモロックという鶏の餌としてガーリック粉末が使われています。
こちらは疲労回復や病気予防のためではなく、品質を良くするための取り組みです。
研究では、ガーリック粉末を飼料に0.3%配合した結果、胸肉中のビタミンB1が約2.5倍に増加したという成果が出たそうです。
つまりにんにくを食べていない鶏よりも、栄養素が高く品質が向上したということになります。
(参考:http://www.naro.affrc.go.jp/org/tarc/seika/jyouhou/H14/to197.html)
にんにくにはビタミンB1やビタミンB1の吸収率を高める成分、たんぱく質などが豊富に含まれているため、これらの栄養素が良い結果に影響したと考えられます。
犬猫には与えてはいけない
では、犬や猫といったペットに与えるのは問題ないのでしょうか。
実は動物の中でも、犬や猫には特ににんにくを与えるべきではないと言われています。
タマネギ中毒(食中毒)が起こるリスクがあるためです。
にんにくは、玉ねぎやネギ、ニラなどと同じネギ属に分類されます。
犬や猫がネギ属の野菜を食べると、貧血、黄疸(皮膚の異常)、肝機能の低下、と言った症状が起こる危険があると言われているのです。
発症までに数日かかるケースもあるので、食べさせてしまった場合は異常がないか慎重に見守ったり、かかりつけの動物病院に相談したりするようにしましょう。
飼い主によっては「健康のために」と犬や猫ににんにくを与えている人もいるようです。
ただこれは科学的に健康効果があることは実証されていないので、安易な気持ちで食べさせることは避けることが賢明と言えます。