風邪対策にニンニクが効果的な理由は?
風邪対策にニンニクが効果的な理由① 成分アリイン
ニンニクにはアリインというイオウ化合物が含まれています。
アリインはほぼ無臭ですが、アリイナーゼという酵素が作用してアリシンに変化すると、ニンニク独特の刺激臭のもとになります。
また、アリシンには強い殺菌作用があるので、体内に侵入した風邪ウイルスを死滅させることが可能です。
そのため、ニンニクには風邪を予防する効果が期待できるのです。また、アリシンには強い殺菌作用がありますが、生のニンニクを一度に大量に摂取すると胃の粘膜を傷付けたり、貧血を起こしたりすることがあるので注意が必要です。
また、ニンニクは単体でも強い殺菌作用がありますが、白ネギやショウガなどの他の香味野菜と一緒に食べると、相乗効果によってより強い殺菌作用が期待できます。
風邪対策にニンニクが効果的な理由② 成分アホエン
アリシンを加熱するとアホエンという成分に変化しますが、アホエンには血液をサラサラにする効果があります。
血液がサラサラになると栄養素や酵素が全身にスムーズに運ばれるようになるので、免疫力のアップにつながります。
また、ニンニクにはジアリルスフィドとアリキシンという強い抗酸化作用をもつ成分も含まれているので、免疫細胞の機能低下を防ぐ効果もあります。
つまり、ニンニクには免疫力をアップさせる効果があるので、風邪を予防したり、度風邪をひいても悪化するのを防いだりする効果が期待できるのです。
ニンニクは熟成させると抗酸化作用が高まるので、生のニンニクより熟成させたニンニクを食べた方がより高い免疫力アップ効果が期待できます。
風邪対策にニンニクが効果的な理由③ 成分ビタミンB1
風邪をひくと鼻水が止まらなくなったり、鼻が詰まったり、喉が赤く腫れたりすることがあります。
これらの症状は粘膜の異常によって起こりますが、ニンニクに含まれるビタミンB1には粘膜を健康な状態に保つ働きがあります。
そのため、ニンニクを食べればこれらの症状を予防したり、軽減したりすることが可能です。
ビタミンB1には免疫力を高める働きもあるので、風邪そのものを予防したり、症状を悪化するのを防いだりする効果も期待できます。
また、ビタミンB1は体内に貯蔵することができませんし、水溶性の上に熱にも弱いので、必要な量を確保するのは難しいです。
しかし、アリシンとビタミンB1が結合すると、ニンニクB1という脂溶性のビタミンに変化するので、体内から排出されにくくなります。
風邪対策にニンニクが効果的な理由④ 成分ポリフェノール
寝不足は風邪の原因になるので、風邪を予防するには寝不足を解消することも大切です。
寝不足を解消するにはゆっくりと湯船に浸かったり、寝る前にパソコンやスマホをいじるの止めたりすることも有効ですが、ニンニクを食べるというのも有効な方法の1つです。
なぜなら、ニンニクは高い抗酸化作用を持つポリフェノールが含まれているからです。
ポリフェノールのような抗酸化成分を摂取すると体のだるさや筋肉疲労を軽減したり、精神的な疲労を回復したりする効果があるので、寝不足の解消につながります。
また、黒ニンニクには普通のニンニクの10~15倍ものポリフェノールが含まれているので、ポリフェノールを摂取したい時は黒ニンニクから摂取した方が効率的です。